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フジファブリック【MOSO MIDNIGHT】第四夜

1 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 01:12:06
フジファブリックのメンバーに萌えるスレです。妄想ネタ大歓迎!
〜萌えファ部の半分は妄想でできています〜

オフィシャル
ttp://www.fujifabric.com/
AKANEIRO RADIO
ttp://www.toshiba-emi.co.jp/capitol/fuji/

↓音楽の話はこちらで。
【UFOの軌道で】フジファブリックpart9【春夏ツアー】
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1111935726/
↓噂話はこちらで。
【妄想が】フジファブリックの噂part3【更に膨らんで】
http://human5.2ch.net/test/read.cgi/uwasa/1112439260/

↓過去スレ
フジファブリック萌えスレ
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1112948973/
フジファブリック【MOSO MIDNIGHT】第二夜
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1113582236/
フジファブリック【MOSO MIDNIGHT】第三夜
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1113827960/

2 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 01:13:41
萌えファ部まとめ
http://www.geocities.jp/moefabric/

3 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:49:31
※スレ重複のため、フジファブリック妄想小説リレースレに生まれ変わりました。
 前の人に続いて萌えストーリーを作っていってください。(シリアス・コメディなんでも可)
 妄想命の萌えファ部員は参加しる!!!

4 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:50:38
「山内君が奢ってくれるなんて珍しい事もあるんだねぇ」
太陽で焼かれた坂道に足をかけると、私はそういった。
「アイス、うまいやろ?」
そう言っていたずらっぽく彼が笑うと、私は成す術が無くなってしまうのだ。

いつもの土曜日、いつもの学校帰り、いつもの坂道
セミがせわしなく鳴いている。
たわいもない会話をしながら私たちは歩く。
おしゃべりに夢中になって舐めるのをサボったアイスが、彼の手首をつたう。
それを舌でぺロリと舐め取って、いつものセリフ
「あ〜あ、手がベタベタや」


「やぁ、のどかでいいねぇ」
「なんや、急に」
「変わりがないって事はいい事なのだよ、山内君」
ヘンな奴と言いながら、彼が笑う。
「明日も、明後日も、来年も、このままで居られたらいいなぁ」
レスポンスはなかった。


5 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:51:20
坂を上りきると、目の前に踏み切り。
渡りきった所で、隣がカラッポになっている事に気付く。
振り返ると、彼はまだ踏み切りの向こうに立っていた。

俯く彼の表情は見えない。

「俺、このままで居たくない」
「・・・え?」
「このままじゃ満足しきれへん」

カンカンカンカン
踏み切りのバーが降りてくる

「・・・山内君?」



6 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:51:47
「ずっとこのままは嫌や・・・」

地面は低く揺れている。

「俺・・・おれ・・・・おまえのこと・・・・!」


ゴゴゴゴ−−!!!ガタンガタン!!


彼の声も姿も電車が遮る。
電車の車両は20にも30にも繋がっているように感じた。
ひらけた時、さっきまで有ったはずのその姿はどこにも見えなかった。

いつもの土曜日、いつもの学校帰り、いつもの坂道
セミがせわしなく鳴いている。
きっと今日からは、いつもと違う日常が始まる。


7 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:52:24
いつもと違う月曜日。
いつもと違う朝。
マスカラを付けてみた。

ずっと彼の事ばかり考えて、眠れていなかった。
初めて見せた哀しそうな顔。
電話する事も出来ないで日曜日は過ぎてった。
朝食の味も分からない。
毎日チェックする恋占いもどうでも良かった。


8 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:53:00
「行ってきます」

気の抜けた挨拶で家を出る。
同級生の輪をすり抜けて、足早に学校へと向かう。
すぐ斜め前に彼が歩いてるのを見つけ、急に重くなる足取り。
いつもなら声を掛けるのに。


9 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:53:25
一言も交わさずに四時間目が終わる。
声をかけようと席を立った瞬間、山内君は教室を飛び出して行った。

屋上だ、と私もそれを追いかける。
案の定、山内君は屋上へ来ていた。

「やっぱりここに居たんだ」

「えっ?あー○○か」

そう言うと、急に2人共黙り込む

10 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:54:03
「土曜日の事なんだけど・・・」

私は恐る恐る切り出してみた。

「あっ、あれか。何でもないねん。気にせんといてや」

山内君はそう言いながら、去って行く。

「文化祭がんばろな!」

何も無かったかのように山内君は笑った。
哀しそうに笑った。

続く


11 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:55:04
昼休みなると屋上にみんな集まる
肉の姿がない・・・
胡麻と銀河がつるぴかはげ丸くんを読んで爆笑していた


12 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:55:25
銀河「つるせこ〜つるせこ〜」
胡麻、にしこり、顎「爆笑だな似てる似てる〜」
銀河「○○見て見て〜つるせこ〜」
○○「あははは」


13 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:55:54
顎「あれ、総くんどこいった〜??」

にし「そういや〜、見当たらないね」

胡麻「確か・・・授業中、先生に居眠りをしてて怒られてたけど。。
あ、やばい購買のパン、買ってこないと!
誰いく?」

銀河「んじゃあじゃんけんで・・・」

続く。。


14 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 18:56:21
胡麻「じゃんけん面倒だからにしこりでいいよねw」
にしこり「また俺かよーー!!!わかった行くよ、行ってくるよ・・・」
○○「私も一緒に行くよ!」
にしこり「じゃ○○と行ってくるわ」
屋上を後にしパンを買いに行く二人・・・
にしこり「あのさ〜こないだから山内くん元気ないように見えるんだけど何か知らない?」
○○「・・・・」
にしこり「あっ、いやゴメンね。なんか心配でさ〜元気ない山内くんなんて珍しいから」


15 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 20:21:34
その頃山内は、屋上が見える音楽室にひとりでいた。

大好きなギターを抱えて・・・。
『おれがゆうたのが悪いんや。●●は志村が好きだとわかっていたのに』

音楽室に淋しげなギターの音が鳴り響く。
『でも、この気持ちは抑えられない。・・・俺はどうしたらいいんやろうか』

16 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 21:24:15
パンを買いに行った二人が去った後の屋上。
見送るように扉を眺めていた顎が、改めて胡麻に視線をとめる。
顎:「●●ちゃん、何かあったのかな。いつもと違ったね。」
銀河も頷いているが、胡麻はページをめくる手を止めない。
顎:「聞こえて無いふりしたって駄目だよ。」
やっとマンガから顔をあげる胡麻。
胡麻:「…なんの話?」
顎:「気付いてるんでしょ?総くんと●●ちゃんに、何かあったって。」
胡麻:「…何か、って、何?」
顎:「思ってる事は、ちゃんと言わないと伝わらないよ?」
顎から視線をそらし、黙り込む胡麻。そんな胡麻に温かい視線を送りながら、
銀河:「まぁ、はっきりした方がいいかもね。」
顎:「このままじゃ、総くんも●●ちゃんも可哀想だよ。」
無言のまま、立ち上がる胡麻。顎と銀河に目も向けず、扉へ。
そこへ、パンを買って来たにしこりと●●が帰還。
にしこり:「あ、志村くん。…え?パンは?」
にしこりの言葉も無視し、胡麻は二人を擦り抜けて中へ。
戸惑うにしこりと●●。閉まる扉。
にしこり:「え?何?どうしたの?」
問いかけに、曖昧に笑うだけの銀河。
顎:「さ、いいから食べよう。僕のお弁当、おかず多めに作ってきたから、
   皆でつまんでいいよ。」
と、何ごとも無かったようにいつもの調子で言うと、傍らの小包を広げ始める。
人数より多いパンと、顎の手料理が詰まった弁当箱を前に、
とりあえず「わーい」と浮かれてみせるにしこり。
●●もつられて喜んでみせるが、胸の内ではここに居ない二人が気になっていた。
二人が開けた扉から胡麻は立ち去ってしまう。





17 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 21:25:05
パンを買いに行った二人が去った後の屋上。
見送るように扉を眺めていた顎が、改めて胡麻に視線をとめる。
顎:「●●ちゃん、何かあったのかな。いつもと違ったね。」
銀河も頷いているが、胡麻はページをめくる手を止めない。
顎:「聞こえて無いふりしたって駄目だよ。」
やっとマンガから顔をあげる胡麻。
胡麻:「…なんの話?」
顎:「気付いてるんでしょ?総くんと●●ちゃんに、何かあったって。」
胡麻:「…何か、って、何?」
顎:「思ってる事は、ちゃんと言わないと伝わらないよ?」
顎から視線をそらし、黙り込む胡麻。そんな胡麻に温かい視線を送りながら、
銀河:「まぁ、はっきりした方がいいかもね。」
顎:「このままじゃ、総くんも●●ちゃんも可哀想だよ。」
無言のまま、立ち上がる胡麻。顎と銀河に目も向けず、扉へ。
そこへ、パンを買って来たにしこりと●●が帰還。
にしこり:「あ、志村くん。…え?パンは?」
にしこりの言葉も無視し、胡麻は二人を擦り抜けて中へ。
戸惑うにしこりと●●。閉まる扉。
にしこり:「え?何?どうしたの?」
問いかけに、曖昧に笑うだけの銀河。
顎:「さ、いいから食べよう。僕のお弁当、おかず多めに作ってきたから、
   皆でつまんでいいよ。」
と、何ごとも無かったようにいつもの調子で言うと、傍らの小包を広げ始める。
人数より多いパンと、顎の手料理が詰まった弁当箱を前に、
とりあえず「わーい」と浮かれてみせるにしこり。
●●もつられて喜んでみせるが、胸の内ではここに居ない二人が気になっていた。






18 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/21(木) 21:29:52
ごごごごめんなさい。
16最後に余計な一文くっついたままだったんで、
17使って下さい。あわわわわ

19 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/23(土) 01:15:18
その日の放課後。
先生に用事を頼まれ遅い時間まで学校に残っていた○○。
薄暗い廊下の中、足早に自分の教室へと向かう。
ガラッ…誰もいない。少し気味が悪い。かばんを持って、急いで教室を出ようと振り返る。
とそこには。

20 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/23(土) 04:23:54
振り返ると胡麻が立っていた。いつの間にいたのだろう、どこにいたのだろう…等と考える余地もないほど驚く○○。
○○「うわっ、びっくりした!」
はにかんでいるのか、ニヤリとしているのかわからない表情の胡麻。
胡麻「一緒に帰ろうと思って待ってたんだ。暗い道は危険だし」
○○「あ、そうだったんだ〜」と明るく言いつつも、ちょっと不審に感じる○○。
(胡麻君ってたまによくわからない行動とるんだよね)
少々ひきつつも、暗い道は危険だし、一緒に帰ろうと思う○○。

21 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/23(土) 17:54:21
帰り道、月明かりが2人を刺す。
さっきから黙ったままで言葉を交わさない。
胡麻は何かを言いたそうだった。
挙動不審な視線で私を見る。

胡麻「あのー」
美代「何?」
胡麻「山内くんと何かあったの?」
美代「えっ?えっと・・・何もないよ。何で?」
胡麻「いや、ちょっと気になったからさ。美代ちゃんと山内くんが話さないから」
美代「気のせいだよ」
胡麻「いつもあんなに仲良いのに・・・」
美代「だから、気のせいだって!」

肉くんとの事を胡麻に言われたからか、少し怒鳴ってしまった。
胡麻くんには言われたくなかったのにな。

美代「ごめん・・・」
胡麻「こっちこそ、変な事聞いちゃってごめんなさい」

気まずいまま家路に着く。
もうすぐ分かれ道だ。

胡麻「じゃあ、また明日」
美代「志村くん・・・あのね、実は私・・・」
胡麻「山内くんと仲良くしてやってね」
美代「え・・・」
胡麻「バイバイ」
美代「うん、バイバイ」

今日も私は胡麻くんに想いを告げられないままだった。

22 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/23(土) 20:47:34
あれから一週間。今はお昼の時間。風が強いから今日は教室でお弁当を食べる胡麻達。
今日も顎は多めに作ったお弁当のおかずを皆にお裾分けしている。
にしこりはまたしても胡麻からのご指名を受けていた。ジュースを買いに走ったり、消しゴムを買いに走ったり、ちょこまか動いて忙しい。
銀河は愛読書のつるぴかハゲマル君を静かに、時に笑いながら、窓際で読んでいる。
胡麻は携帯の機能についているゲームで、ピコピコ音をたてて遊びながらにしこりの帰還を待っていた。

一見、これまでと何も変わらない日常が続いてるようにみえる…
だがここ最近はこの風景の中に、無邪気に笑う肉の姿を見かける事は少なくなっていた。

胡麻、○○、肉の間で流れる空気は、あの日から確実に微妙なものとなっていたのである。

23 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/23(土) 21:46:31
今日も一人、肉は音楽室で昼休みを過ごしていた。
傍らにはいつもギター。
肉:「オレには、お前がおったらええねん…。」
ふ、と寂し気に笑う肉。
そこで、扉が開いた。
立っていたのは、●●だった。

24 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/23(土) 21:56:15
肉:「…なに?」
●●:「…お昼、もう食べた?」
肉:「いや、まだやけど…」
●●:「じゃあ、一緒に食べよう!」
驚いている肉の前まで行くと、弁当の包みを目の前に差し出す●●。
●●:「…金澤くんが、作ってきてくれたの。」
肉:「え?オレに?」
●●:「…と、私に。」
金澤なりに、心配してくれてたのだろう。
そんな思いを感じつつ、弁当の包みを受け取る肉。
●●:「…食べよう!きっと凄い美味しいよ!」
肉:「ぁあ、そうやな。」
窓際の床に直接並んで座り、包みを広げる。二つのお弁当箱。
●●に一つ手渡し、自分も一つ手に取る。そして、蓋をあける。
肉:「…オレの好物ばっかりや。」

25 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/23(土) 22:44:23
肉「心配かけたらアカンな・・・」

寂しそうにつぶやく肉を見て胸が痛んだ。
肉をこんな気持ちにさせてるのは私なんだろうか。

肉「なんでそんな顔してんの?」
●●「え…?」
肉「●●、めっちゃ悲しそうな顔しとる」
●●「そんなことないよ」
肉「……」
●●「……」

2人の間に気まずい沈黙が流れた。


26 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/23(土) 22:51:22
肉「とりあえず食べようや。みてみい、俺の好物ばっかや」
○○「ほんとだ。カレーのコロッケにから揚げ、グラタンにハンバーグ」
肉「凄いボリュームやな」肉が苦笑する。
肉「これ胃もたれするで(笑)次、体育やっちゅーねん」
少し場がなごんだ。
何だかんだ言いながらも嬉しそうな肉。から揚げをほおばる。
肉「うまいわー!ダイちゃんプロやな」
○○「ほんと、上手だよね。おいしい。私、金澤君に料理習おうかな」
肉「そやな、それがええ。お前料理下手そうやもんな〜」
無邪気な笑顔になった肉。
○○(あ、笑った)
肉の笑顔に何だかとても嬉しくなる○○。

27 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/23(土) 23:08:05
同時刻、教室では…
にしこり「胡麻君が『どうしても甘酒が飲みたい!』って言うからそこのコンビニまで行ってきたよ!」
胡麻「ああ、ああ、ありがとう。にしこり君、お疲れ」(ニヤリ)
にしこり「はあはあ…甘酒なんて購買に売ってなかったからさ。消しゴムも××のじゃなきゃ嫌だって言うし、購買にもそこのコンビニにも無いから、もう一個向こうのコンビニまで行ってきたっつーの!」
胡麻「いやいや、ほんとにありがとう」(ニヤリ)
にしこり「▲先生に自転車借りて行ってきたんだ…はー疲れた」
銀河「お疲れ〜(キラースマイル)」
顎「お疲れさん、まあこれでも食べなよ。僕おかず多めに作ってきたから」
にしこり「わーい」

…胡麻は甘酒を飲みながら、教室にいない肉と○○の事を考えていた…

28 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 14:43:09
音楽室

○○「そろそろ昼休み終わりだね」
肉「もうそんな時間か…もうちょっとならええやろ」
○○「次体育だよー?着替えなきゃ」
肉「…なあ」
○○「なに?」
肉「サボろうや、体育」
○○「え!?ダメだよそんなの〜〜〜」
肉「1回くらいええやん」
○○「……」
肉「な?どっか行こ?」
○○「んー……」
肉「ほら、教室から荷物取ってこな」
○○「バレない〜?」
肉「バレへんて!俺いっつもサボってるやん」
○○「…今日だけだからね」
肉「やった!決まり!はよ行こ」

肉がおもむろに手をつかむ。
私は平常心を保つことだけで精一杯だった。


29 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 17:51:19
肉「じゃあ俺下で待ってるからこっそり荷物取ってきー
  俺と一緒に行ったらサボるのん怪しまれるやろ(笑)」
●●「う、うん…」
肉「見つからんように、はよ来てな…待ってるから」

そっと気づかれないように教室に荷物を取りに行く●●
こっそり荷物を持って教室を出ようとしたその時…

胡麻「……何してんの。荷物なんか持って。」
●●「ぅわっ、あ……志村くん…」
胡麻「次…体育だよ。どこ行くの?」
●●「あ、ああ、あのちょっとお腹痛くて…。
   保健室、行こうかなぁって…思って」
胡麻「…ふーん。じゃ俺ついてくよ。付き添い。ホラ、行こう」
胡麻は●●の手を取り保健室に向かおうとする。
●●「ちょ、ちょっと待って。一人で大丈夫だから。
   次体育でしょ?早く移動しないと…」
胡麻「いいよ。俺も保健室行くから」
●●「…えっ…でも…」
胡麻「どうせサボりでしょ?俺も体育だるいからサボるよ」

●●を困ったような顔で覗きこむようにこっちを見る胡麻。
動揺する●●。…ダメだ。外では肉が待っているはずだ。
どうしよう。肉のあの笑顔を思い出すと行かなければいけないと思う。
でも、胡麻にそれを言うことは出来ない。絶対に。

30 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 17:52:03
●●「…あ、あの志村くん・・・」
胡麻「何。早く行こう。チャイム鳴るよ」
●●「あ、あのね。やっぱり一人で行くよ。あの…今あたしアレなんだよね…
   何かちょっと恥ずかしいからさ…ゴメン、今日は…」
胡麻「…分かった。じゃあもう時間ないから着替えに行くよ」
●●「うん、何かごめんね。」

何か言いたげな胡麻だったが、結局何も言わずに胡麻行ってしまった。
●●は胡麻に嘘をついてしまった罪悪感でいっぱいだった。
しかも、今から肉の所へ行く自分…胡麻が好きなんだと思う。
でも肉の笑顔を見るとせつなくなってしまう自分もまた、いることに気づいていた。

31 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 18:21:39
●●「ごめーん」
肉「遅かったやん、誰にも見つからんかった?」
●●「あ、うん……」
肉「じゃあ行こか」

●●の手をとって笑顔で歩き出す肉。内心複雑な●●。
手を引かれ階段を降りている最中、ふと視線を感じて立ち止まる。

●●「……?」
肉「ん、どないしたん?」
●●「なんか、上から誰かが見てた気がして…」
肉「んなわけないやん、もう授業中やで。●●、ビビりすぎやって」
●●「そっかな…そうだよね」
肉「ほら、はよ行こ」
●●「ん」
肉「どこ行こっかなー」

楽しげな肉を見ながらも、胡麻のことが頭から離れないでいた。

32 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 18:51:26
その頃教室にはポツンとひとり胡麻がいた。
胡麻「●●はああ言ってたけど…何か様子おかしかったよな」
俺は●●が気になって、体育に行く気分じゃなくなってしまい結局、教室にいる。
胡麻「…やっぱ気になるから保健室、ちょっとだけ覗きに行くか」
●●は何だか俺が行くのを嫌がってたみたいだった。
やっぱり女の子はアレの時って嫌なのかなあ…なんて呑気に考えながら廊下の角を曲がった。

ん?なんかヒソヒソ声が聞こえるな。
もう授業は始まってるのに、誰だよ。
…………あ。
その瞬間俺は見たくないものを見てしまった。
そこには肉と●●が楽しそうにしゃべっている姿があった。
その時ふっと肉が上を見上げた。その瞬間思わず俺は隠れてしまった。
でも一瞬目が合ってしまったような気がした。
俺は一体何やってるんだろう。

33 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 19:12:38
肉「なぁなぁどこ行く〜?どっか行きたいとこある?」
●●「うーん…どこがいいかなあ」
肉「あ、じゃあ公園行こや!あったかいし」
●●「いいねー。ひなたぼっこしよっか」
肉「そんなんアカンアカン。若いねんからもっとアクティブにせなー。
  公園ゆうたら、かくれんぼ・通せんぼ・ブランコに乗ったり追いかけっこしたりせな」
●●「あはは!!通せんぼって何よー」
肉「ははは、そうゆう決まりやねんで」
●●「何それーへんなの。じゃあブランコに乗ろ!」

公園到着。
肉「よっしゃ。じゃあブランコ乗るかー」
●●「山内くん、張り切りすぎー」
肉「●●が乗りたいってゆうてんで、ホラはよ乗りーや。押したるから」
●●「えー、いいよー自分でこげるから」

と言いつつ、結局肉の言うままに押してもらうことになった。

肉「いくでー!せーの!!!」
●●「わーめっちゃ気持ちいー」
肉「じゃーもっと高くいくでー」
●●「うわ、ちょっと待ってー…」
肉「待たれへんなあ(笑)なんや怖いんかー?」
●●「こ、怖くないわ!!」
肉「じゃあもっといけるよなー。よっしゃ!」
●●「あ〜!ちょ、ちょっと待って〜!怖いから〜〜〜(泣)」

34 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 19:32:58
肉「えー何?聞こえへーん。おっきい声で言わんな聞こえへーん」
●●「怖いから止めてー!!!」
肉「えー?それはお願いする態度とちゃうなあ…あ、もっとこいで欲しいんか!」
●●「ち、違うって…」
肉「んー?お願いしますってちゃんと言わんな止められへんなあ(笑)」
●●「う〜〜、…怖いから止めて下さいーお願いしますー!!!
   もーほんと止めてよー!!!」
肉「しゃあないなあ。ほな止めるでー」

肉がブランコの鎖をぐっと掴む。
ブランコがぐわんぐわんと揺れる。
ブランコにちょっと引きずられながらも肉が鎖を引っ張っている。
速度が緩まってきた。ホッと一息ついていたその時に、肉が背後に回り込んだ。
すとん、と背中に肉の胸板の感触を感じて、ブランコは止まった。

●●「えっ…?」
肉「ほらー、俺が体をはってブランコ受けて止めたってんのにーありがとうは?」
●●「あ、ああ。ありが…」

言いかけて振り向いたそのすぐ近くに、肉の笑顔があった。
心臓が止まるかと思った。きっと顔が赤くなっていたと思う。
慌てて前を向いて、体勢を立てなおす為に悪態をつく。
●●「もー怖かった!山内くんの意地悪!」
肉「ごめんてー、そんな怒らんといてやー」

35 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 19:45:51
返事をしないでいると、トントンと肉が肩を叩いてくる。
振りかえると…………
肉の人差し指が、ほっぺに刺さった………。
●●「………」
肉「わーひっかかったー。●●は単純やなぁ」
●●「山内くんは子供だね…」
そう言って立ちあがると、肉は慌てて追いかけてきて、がしっと手を掴む。
肉「ごめんって!怒った??ほんまごめん。怒らんといて?」
捨てられた子犬のような目で訴えてくる。うう…
●●「…怒ってないよ。」
肉「ほんま!?よかった〜。ほんまごめんやで?」
ぱっと笑顔になる肉。この笑顔に弱いのだ。
●●「じゃあそろそろ帰ろうかー。体育もーすぐ終わるし」
肉の顔が曇る。
肉「……俺…帰りたくないな。」
ボソッと肉が言った。

36 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 20:09:52
体育の授業中。
にしこり:「まったくさ〜。志村くんも総くんも居ないってどうなのよ?」
銀河:「どうなんだろうねぇ〜。」
顎:「ずるいねぇ〜。」
今日は強風の中、校庭でマラソンである。
砂埃舞う中、準備運動も済み、何人かに別れて計測していくようだ。
順番を待ちながら、顎は首を伸ばし、ぐるりと辺りを見回すと、
顎:「…ぁあ〜、どうやら●●ちゃんも…。」
銀河:「え?そう?…いないねぇ。」
向こうに見える女子の中に、●●の姿も見当たらない。
にしこり:「なに?なんで3人揃っていないの?ずるいじゃん。」
銀河:「うん、まぁ、必ずしも3人一緒って訳じゃないだろうけど…。」
顎はちょっと眉をひそめると、んー、と校舎と校門の方に視線を流した。
顎:「更にややこしいことになってなきゃいいんだけど…。」
と呟いた。それを聞き逃さなかったにしこり。
にしこり:「ややこしいことって?」
顎:「…ん〜?さぁ〜、なんでしょうねぇ〜?」
にしこり:「もう!なんだよそれ!」
銀河は苦笑しながら、まぁまぁ、とにしこりをなだめる。
にしこり:「オレだって、あの3人がなんかおかしいって気付いてるんだからね!知らないふりしてあげてきたけどさ!」
笛が鳴り、走り出す3人。
にしこり:「どうするの?ずっとこのままじゃないよね?」
銀河:「どうするもこうするも…。こればっかりはねぇ〜。」
顎:「ヒトの恋路だからねぇ。なるようにしかならないでしょ。」
だらだらと走りながらそれぞれ、互いに気付かれないように、溜め息をついた。

37 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 21:19:48
胡麻「もう、行ったのかな」
○○と肉が楽しそうに喋っている声はもう聞こえない。
授業中の校内。
グラウンドからのかけ声の他はがらんとしている。
ふと、どこへも行き場がないような気がして寂しくなった。

嘘を吐いてまで山内と一緒にいくということは
○○は彼が好きだということなのか。

胡麻「○○は…」

総くんと仲良くね、なんて言わなければ良かった。
だって。

胡麻「だって、俺は…」


38 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 21:57:58
俺は…

「……!」

つまらなそうに頬杖をついていた胡麻の目が突如カッと見開いた。

すると、ガタっと立ち上がり、勢いよく音楽室に向かう。

沸いたのだ。
イメージが。

○○の事を考えれば考えるほど

○○の事で後悔をすればするほど

頭の中で音が鳴るのだ。

息を切らし音楽室に入った胡麻は、誰かが出しっぱなしにしたのか、机の上に無造作に置いてあるギターを手に取った。


39 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 23:22:46
●●「帰りたくないってそん…」
肉「あのさ、」
目が合う。
さっきとはうってかわって真剣な肉に、思わず表情がこわばる。
肉「こないだの土曜のことやけど」
●●「……」
来た、と思った。
肉「なんちゅうか、オレ●●ちゃんに言わないかんことあるんよ」
●●「……」
肉「まぁもう気ぃついてると思うんやけど」
●●「……」
肉「…そんな怖い顔して黙らんとってや」
ふっと笑う。なんとなく寂しそうにもみえた。
合わせて笑顔を作ったつもりだったけど、多分笑えていなかっただろう。
肉「なんていうかな、えーと」
●●「…あ」


40 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/24(日) 23:23:28
遠くでチャイムの音がしている。
●●「ね、授業終わったよ…戻ろう?」
重苦しい空気から逃げるように、荷物を持って肉に背を向ける。
肉「逃げんとって!」
●●「っ!……」
肉「オレ……全部分かってるから。けど、これだけ言わして」
●●「……」
肉「……好きなんよ、●●ちゃんが」
皆で仲良くしているのが楽しかった。
分かっていたけど気付かないようにしていた。
けど、今日は電車が邪魔してくれなかった。
●●「…先、戻るね」
肉「……」
逃げるなと言われたのに、結局逃げ出してしまった。


肉「…オレもようやるわ、あかんって分かってんのに」
どんどん遠くなっていく背中を見送ると、かばんを持って学校に背を向けた。

41 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/25(月) 00:16:06
○○「どうしたらいいのかな。」
学校へ戻る道。思わずつぶやく。
山内くんははっきりと伝えてくれたのに、逃げ出してしまった。

もう、元の関係には戻れない。
そう思うと切なくて、鼻の奥がつーんとした。

○○「泣いたら、だめ。」
自分が一番可哀相みたいじゃない。

学校に帰ってきた。
10分しかない放課は短く、授業開始を告げるチャイムが鳴った。
○○「途中から入るの嫌だな、帰ろっかな。…でも」
誰かに会いたい気がして、下駄箱に向かう。すると

顎「あれ、○○ちゃん。どしたの?」
急いで靴を履き替えている金澤くんがいた。
○○「金澤くんこそ。」
顎「俺片付け任されちゃって、授業終わるのも遅かったから。」
○○「そっか。…。」
顎「…何か、あった?俺でよかったら聞くよ。」
優しい言葉にさっきこらえた涙が戻ってきた。
○○「ご、ごめん…」
顎「いいよ。だいじょうぶ。…ここじゃまずいから屋上いこっか。」
私は黙って頷いた。


42 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/25(月) 13:23:51
屋上は思ったよりも風が収まっていて、
二人は午後の強い日差しを避けるように日陰を選ぶと、
コンクリートの壁に寄りかかって、並んで座り込んでいた。
階段を上ってくる途中に借りた顎のハンカチは、
今はすっかり、○○の涙でぐしょぐしょに濡れていた。
顎:「…落ち着いた?」
ぐす、すん、と鼻水をすすりながら頷く○○。
顎:「…すっきりした?」
また、頷く○○。
顎がとくに促した訳でもないのだが、
気が付けば今までの出来事を、泣きながら全て打ち明けていた。
一度吐き出してしまうと自分では止められず、
かといって顎も止めようとしなかったのだった。
○○:「…ごめんね。最低だね…迷惑ばっかり…。」
俯いて、呟くように言う○○。
すっきりしたのはいいが、落ち着いてくるにつれ、なんだか自分が情けなくて、
まともに顎の顔を見れない。
顎:「迷惑…う〜ん、迷惑ではないかな。心配ではあるけど。」
○○:「…でも、できれば心配だって、かけない方がいいよね…。」
顎:「そうだねぇ、できればね〜。」

43 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/25(月) 13:24:29
俯いたままの○○。
顎:「まぁ、なんと言うか。目の前で、重い荷物抱えてて歩けないのが見えたら、
   普通は手を貸すんじゃない?友達だったら、尚更、ね?」
どこまでも、ひょうひょうとした物言いの顎。
○○:「…良いヒトだね、金澤君。」
顎:「うん。よく言われるんだよねぇ。」
真顔で頷く顎。思わず笑ってしまう○○。
口元に笑いを残したまま、空を見上げる○○。
つられて、顎も見上げる。空は青い。どこまでも。
○○:「…ありがとう、金澤君。私、もう逃げないよ。」
肉からも、自分の気持ちからも、と心の中で呟くと、
顎に向かって、深深と頭を下げた。
○○:「ほんとうに、ありがとうございました。」
顎:「いえいえ。どういたしまして。」
ようやく、しっかりした口調にもどった○○を横目でちらりと見て、
顎はちょっとだけ目を細めると、また空を見上げた。

44 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/25(月) 13:44:49
一方、教室。

にしこり:「ずるい!ずるいよ!何なの?何で皆居ないのさ!」
困った顔で、さぁ?と首をかしげる銀河。
にしこり:「あのさぁ、いい加減加藤君も怒ったほうがいいよ?」
箒を片手に、仁王立ちで迫るにしこり。
にしこり:「おかしいよね?おかしいでしょ?掃除の時間に、二人だけって。」
銀河:「まぁ、でも、いないものは仕方ないんじゃ…」
にしこり:「仕方ない訳ないでしょ!もう怒った。探しに行ってくる!」
箒を床に投げつけて、教室を出て行こうとするにしこり。
銀河:「あ、志村なら、多分音楽室に…」
にしこり:「?なんで分かるの?」
銀河:「鳩が」
鳩?何?と怪訝そうなにしこりに、
銀河:「いや!あの、あ、そう!メールにね。メールが入ってた!」
過剰に取り乱しながら、携帯電話を掲げて見せる銀河。
にしこり:「…加藤君にだけ、メールしてたんだ、ヤツ。」
銀河:「う、うん、そうそう。行っといで!待ってるから。」
変な銀河、という顔をして、にしこりは教室を出て行った。
ふぅ〜、と息を吐く銀河。変な汗が出たよ、と独り呟く。
そんな銀河を見つめるように、窓のサンには、一羽の鳩がとまっていた。

45 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/25(月) 13:52:31


46 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/25(月) 14:29:13
一人残された銀河が、鳩とアイコンタクトをとっていると、
顎と○○が教室に入ってきた。
飛び去る鳩。
顎:「え?鳩?」
銀河:「…あ、うん。珍しいよね、教室に入ってくるなんて。」
窓に背を向けて、にっこり笑う銀河。
○○:「…加藤君、一人?足立君が向こうの方に走っていくの見えたけど。」
銀河:「うん、探しに行ったみたい。皆戻ってこないから。」
○○:「…ごめんなさい。」
銀河:「ぁあ、平気平気。それより…○○ちゃん、もう大丈夫みたいだね。」
驚いて見返す○○を、穏やかに微笑みながら見つめる銀河。
顎:「もう逃げないんだって。」
「金澤君!」と顔を赤くして睨む○○。
銀河:「よかったね、○○ちゃん。」
○○:「ありがとう加藤君。心配かけちゃって、ごめんなさい。」
顎:「ほらほら、そう思うんだったら、ちゃっちゃとバケツに水汲んできて。」
と、バケツを○○に押し付ける。
○○:「えぇぇ?なんで、もぅー。」
ぶつくさ言いつつ、もう一度軽く銀河に頭を下げると、バケツを持って教室を出て行った。
その後姿を見送りつつ、
銀河:「ダイスケ先生、お疲れ様です。」
顎:「まったく、外野もラクじゃあないよねぇ〜。」
銀河:「まぁまぁ先生。」
眉をひそめる顎の横で、苦笑する銀河。
顎:「で?どう思うのさ。」
銀河:「う〜ん、総くんが暴走しなければ…後は、志村、かなぁ〜?」
顎:「そこが一番読めないから、ややこしくなるんだよねぇ。」
銀河:「…まぁ、ねぇ〜。」
お互い目を見合わせると、やれやれ、というふうに肩を落とした。

47 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/25(月) 16:09:52
次の日。

金澤「おはよう」
○○「あ、おはよう…」
金澤「今日あったかいね。昨日はあんなに風強かったのに」
○○「そうだね」

気を使っているのか、顎は昨日のことに触れようとしない。
私は自分から口を開いた。

○○「…昨日はほんとにありがとう」
顎「あー、いいよいいよ」
○○「今日…山内くんにちゃんと伝えることにした」
顎「そっか。そうだね。それがいいと思うよ」
○○「山内くん、まだ来てないね」
顎「総くんは今日も遅刻!僕が断言する!」

そう言って顎が笑う。
私もつられて笑ってしまった。


48 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/25(月) 16:10:54
その時。
2人の笑い声を遮るかのように、後ろから、声。

「おはよう」

聞き慣れたその声にドキッとして振り向くと、
そこには胡麻が立っていた。
今の会話を聞かれてしまっただろうか。
昨日のことを思い出して顔がこわばる。

顎「お、おはよう、今日早いね」
胡麻「そう?別に普通だけど」
顎「あ、そっか、普通か、こんなもんだよね」
胡麻「○○、腹痛いの治った?」
○○「う、うん…もう大丈夫!あの後ずっと保健室にいたから…」
胡麻「…へえ、そうなんだ」

冷たい目。
何かを見透かすような目。
胡麻は全部分かってるのかもしれない。
そんな気がした。


結局その日、肉は学校に来なかった。


49 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2005/04/25(月) 17:08:36
胡麻は、休み時間のたびにどこかへ消えるようになった。
なぜかにしこりを引き連れて。
放課後、○○は意を決して、二人の後を尾行してみた。
…音楽室に入っていく二人。
こっそり、中を覗いてみる。
肉のギターを抱えている胡麻。譜面に何か書き込んでいるようだ。
隣でにしこりが、なにやらアドバイスしているように見える。
一体、あんなに真剣に、二人は何をしているのだろう。
背後に気配を感じて振り返ると、銀河が立っていた。
銀河:「志村がね、曲作ってるんだ。それで、皆巻き込まれてる感じ。」
背中に背負ってるモノを、○○にちら、っと見せると、
銀河:「オレはね、ベースなの。」
と微笑んで見せた。
銀河:「大丈夫。心配しなくていいよ?」
○○:「え?」
銀河:「…うまく、フォローしとくから。」
何を、とは言わなかった。なんでこのヒトは、いつもこうなんだろう。
あったかくて、優しくて、何も言ってないのに全て知ってるような…。
○○:「…加藤君って、お地蔵様みたいだね。」
鳩が豆鉄砲食らったような顔をしている銀河。
○○は覗いていた窓から離れると、
○○:「山内くんちに行ってみる。ちゃんと、はっきり言いに。」
銀河:「…うん。」
大丈夫?とも、頑張って、とも言わず、銀河は曖昧に微笑んだ。
それに応えるように、力強くにこ!っと笑ってみせると、
○○は廊下を駆け去っていった。
心配気に見送ると、銀河は静かに音楽室の扉を開けた。

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